口唇口蓋裂Blog⑩術前矯正。2週間毎の通院生活。
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こども医療センターに通い始めてすぐに顎裂、歯茎の矯正が始まりました。
この病院では口唇形成、口蓋形成、顎裂骨移植と三回に分けて手術を行う病院が多い中、この生後から術前顎矯正を行うことで手術前に良好な歯茎の携帯に矯正することで「口唇形成術と歯槽骨膜形成(初回手術で歯茎をくっつける手術)を同時に行う」手術が推奨され通常三回の手術が最低一回で済ますことができるという治療方法です。
その分通常生後3ヶ月で行う口唇形成術が術前顎矯正に依存する為、他院よりも手術日は遅くなるので、それが両親によってどう感じるかは様々です。
口唇口蓋裂は機能面にも影響はありますが、それ以上に見た目でわかる疾患です。気が小さい私は手術前は外では人の目がつかないようにばかり気を張っていました。
息子は自信をもって可愛い。
でも赤の他人は?
世の中いい人ばかりではなくて、平気で人の傷つくことを言う人も沢山います。息子がわるくいわれるのも嫌な目で見られるのも嫌で、というよりも私自身が傷つくのが怖くて、外出は毎日沢山していましたが、人が多い時はかならずベビーカーのカバーは一番下まで下げていました。
こんな私なので一刻も早く口唇形成術をしたかったです。同じ時期に産まれた同じ疾患をもつ赤ちゃんがみんな先に手術が終わっていっていて焦りを感じていました。やっぱり昭和にすれば良かったかなって。
実際こども医療センターに決める前は、症例数日本一の昭和大学病院とやはり悩みました。ブログや友達などでも通っている人がやっぱり多いし、症例数が多いのってそれだけ安心感があります。
治療方法が統一されていない疾患なので、昭和にもこども医療センターにも、治療方法にはそれぞれメリット、デメリットがありますよね。昭和大学病院もいいところが多くて本当に迷いました。
すっごく悩みました。
でも周りは周り。
息子は手術の回数を減らしたい!そして小林先生に執刀してもらいたい!子供に優しい施設!ということで私なりに考えて考えて選んだ病院。生きててこんなに物事を本気で考えたことはないくらい悩んで一度決めた病院です。
この先生達に従っておけば絶対大丈夫!!
と言い聞かせ約7ヶ月、矯正、通院を頑張りました。
2週間に一度の通院は決して近くはない病院だったので大変ではあったけどこども医療センターが好きだったので苦ではありませんでした。
最初のプレートは入れ歯のような型を作成して、パカパカなままはめます。当初はテープもゴムも使わない為、ポリグリップで固定。
2週間おきに微調整をしてもらいながら裂を狭めていきます。
途中から唇の裂から覗く部分に突起をつけて、輪ゴムとテープでほっぺに固定します。これでプレートの固定させるということをしながらも、口唇裂を両頬の肉を中央に寄せる効果も期待できるそうです。
この頃から知恵がつき始めテープを剥がされたりしてほっぺが荒れましなた。。この頃は肌荒れも悩んでたかな。
その後には輪ゴムをかけていた突起付近から鼻を持ち上げるステントがつきます。裂側のつぶれた鼻の穴を高く癖づけるのが目的です。
つぶれたまま手術すると元の鼻の形の癖に戻ろうとするので裂側の鼻の穴はハート型になってしますそうです。術前に少し鼻の高さを出し穴の形の矯正をしておくことで術後も丸い穴に近づけやすくなるんだとか。
本人に出来る限り違和感とか不快感がないように本当に少しづつ少しづつ調整してあげてくれるのですが、それでもこのころのこどもは嫌がりました。自分でテープどころかプレート自体まで外すようになっていたちごっこでした。
ずっとこんなのつけられて息子も嫌だろうし、嫌がる息子に毎日何度も装着するのは結構辛いものがありました。
でも!そんな矯正期間も長く感じましたが終わってみるとあっという間でしたよ!
術前矯正は子供だけでなく結構ママにも負担がかかりますが、よりよい手術結果の為。少しの間です!今だけ!!頑張りましょう!!